norika_blue

1999年生まれ

ポルトガルの海

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(写真 : リスボンのマチルダの家のベランダで撮った)

 

( Today’s song: Stramnes by Sigur Rós)


今年の夏休みにフレンズを訪ねに🇮🇹🇵🇹🇩🇪に行ったときに、"Beautiful moments"という題で箇条書きにして日々を綴っていたんだけどそのうちのいくつかについて書こうと思う。

 

1. ポルトガルの海

 

ポルトガルの海、特にCascaisの海は忘れられない。足がつかないところまでいって息を少し切らしながら言葉を交わすのはなぜこんなにも楽しいんだろう。頭のてっぺんがだんだんと太陽のあたたかさで乾いていくその瞬間は、どうしたってこんなに心地よいんだろう。

 

その光の空間こそがわたしたちの(わたしの)存在そのもので全てだったように思う。わたしたちの身体にまとわる水はシルクのようになめらかで眩しくて、永遠にくるまっていたかった。ときどき下くちびるに交わるしょっぱさが快感で、海と空気にも味があってそれは少しずつ変わっていくというのは本当なんだなと思った。海の深さと広さには自分が身体を有する地球人であることを忘れさせる威力がある。

 

Cascais のビーチにはサーフィンをしているわたしと同い年くらいの子たちがたくさんいた。彼らは波に乗っているよりかは波と一緒に踊っているみたいだなとビーチに寝そべりながら思った。小麦色に焼けた肌は太陽の光を受けて一層輝いてみえる。彼らは潮風に揺れる濡れた髪を振りながら砂浜にあがっていく。

 

ビーチに寝そべっていると、そのあたたかさに気がつくとすぐに目が閉じてしまうんだけど、これは閉じるなっていう方が正直無理だろう。感覚としては身体の全神経が一点に呼び集められて、その呼び集められたエネルギーすべてでわたしのまぶたがひっぱられている感じだ。ビーチでのそれは、他のどこで感じるものよりも強い。これには何をしたって逆らえないや。

 

 

そして最後に、まばたきの合間に目が開くその一瞬、眠っていたときの世界と視ている世界どっちが夢なのかわからなくなるその瞬間が最高に好きだ。これはほんとうにほんとうに一瞬だ。でもその、睡眠と意識の合間に完全に浮いている時の幸福はなにごとにも代え難い。

 

 

海は愛と全ての始まり。この夏ポルトガルが大好きになって帰ってきたけど、その1番大きな理由はこのポルトガルの海にある。いつか早く住みたいな。

 

12月18日