norika_blue

1999年生まれ

Dear sugars ①

 f:id:i_call_you_eden:20200418201529j:image

(Ballardの好きなカフェ)

 


シアトルにいたとき、ポッドキャストをよーく聞いてた。特に夜図書館やカフェからの帰り道や一人でどこかに行くときの移動時間。

 


その中でも私が好きで好きすぎるポッドキャストがある。Dear Sugars Radioだ。友達におすすめされて聞き始めたのだが、もう大大大大ファンになったし、こんなに思い入れの強いラジオは他にない。アクセスできるすべての回を聞き尽くした…(あでもDear Sugars のポッドキャストで、ほかのポッドキャストを紹介している回のは聞いてない) 

 

f:id:i_call_you_eden:20200418201616j:image


ホストは Cheryl StrayedとSteve Almond.

シェリルはmemoiristで映画"Wild"(邦題: 私に会うまでの1600キロ)の原作者でもある。スティーブは短編小説家、エッセイストだ。その二人がリスナーからの相談の手紙に対して、"Sugars"としてして受け応えをする。どれもとにかく、生で切実でリアルで複雑だ。

 


このポッドキャストは、本当に私の人生を変えた…もうこのブログポストはDear Sugars Radioに対するラブレターだ。

 


このラジオについてひとことでいうなら、「人間の複雑性こそがauthenticであり、その複雑性を愛せよ」ということだ。でもやっぱりひとことなんかじゃ表せないから…here we go.

 

 

 

ーーー

 


The mix of what Sugars have taught me & just random love letter to them

 


自分だけで絡まった糸をほどこうとしないこと。どこに行ったらサポートを得られるのか、長期的なサポートを得られるところを知ること。sugarsのエピソードが終わっても、話すことができる場所をつくることをSugarsはサポートしている。Sugarsは彼らのindependenceを助けている。ここでのindependenceはひとりで立たせることではなくて、何かひとつ(例えばここではsugar) に頼らなくても、頼れる場所を分散させること。その場所の探しかたについても言及している。なにより、スティーブとシェリルにcompassionがあるところが好きだ。自分たちの例や文学を通しながら、手紙を出した人たちに寄りそっているところ。you are not aloneという言葉を言わなくとも、どの回でもyou are not aloneという抱擁的あたたかさがあるから。手紙を送ったひとたちが、今日も生きる血の通った人間であることを尊重しているところ。同時に、手紙の文字を通してしかリスナーのことがわからないのに、彼らの状況や性格や周りの環境を理解しようと、文字にすごくpay attention しているし、一つの手紙も細かく分解して問題を可視化・明らかにしようとしているところ。あと、スモールステップをofferしている、no matter how big the problem it sounds.

 


Dear sugars をみて学んだことは、一つの問題(theme、カテゴリー)に思える問題には、色んな問題が絡まっていることが多いこと。その問題をそれぞれacknowledge して(blurredにしない)そこに解決策を見つけていくことが大切だということ。今こうして書いていても、I see two things, in your letter.というシェリルの声が頭の中で再生される。

 


こうしたいなら、こういうオプションがある。と、アプローチできる色んな方面のオプションを示してくれること。フィールドがひとつではないことを教えてくれるということ。

 


ーーー

 


特に思い入れの強いエピソードについて


Moving on (part.2)

Rage is a red lesson

Dear dad, it’s over

Consent (part 1-3)

The ugly truth

When bad things happen

You Must Change your life

The writers resist (part 1, 2)

 


ーーーー

 


いくつかの回より、メモしたい言葉があった回。(ここでは書いてないけど、実際のレターに対してはもっとプラクティカルな解決策を提示している) " : "のあとに続くところがSugarsまたはゲストの言葉。あくまでもSugarsやゲストの言葉を受けての(エピソードを聞いての)私の思うところについて書いてる。

 

 

① You Must Change your life のエピソードより

 


シェリルはここで、Story we tell ourselves について話す。"Story" というと、事実+ストーリーであるように思えるけれど、often timesというかalmost always、 真実がstoryでありstoryが真実だ。そしてそれはひとつだけじゃなくてたくさんある。

 


シェリルは1人でハイクに出たとき、他の人から「シェリルは自分の人生から逃げてる」と言われることもあったという。(なぜそれが、escapeと言われるのかは映画Wild(シェリルの自伝が原作の映画)の予告編をみればわかる) でも、シェリルはいう。彼女がそのハイクをすることは、「自分の人生を歩み出す」ことであったと。Narrativeはたくさんある。その批判をした人にとってそれは「逃げ」でシェリルにとってそれは「歩み出す」というまるで真逆なものだった。そこで重要なのは、自分(ここではシェリル自身)がどっちのNarrativeを信じるかということだ。

 


: The story we tell ourselves, they matter. The language we use to do describe who we are and what we are doing is an indicator of what we feel about who we are and what we are doing. (シェリル)

 

この回のレターの書き手は、手紙の終わりに自らのことを「girl interrupted」と、記す。(多分映画の17歳のカルテとかけているんだと思う)。それに対してシェリルはあなたのことを、「girl interrupted」ではなくて「girl at the beginning of glorious turning」とみて、という。

 


もうひとつ、別の回でシェリルが言っている言葉がある。

 


: “I believe the things that people tell me about themselves”

 


ということだ。その人の話すnarrativeを信じること、別のnarrativeを提示すること、この二つは矛盾しない。別のnarrativeを提示することと、別のnarrativeを押し付けようとすることは違う。もちろん、提示するnarrative がどんなものであるかにもよるけど。

 

② Consent の回 パート1-3

 

ほとんどのSexual Assaultは全くの他人ではなく知人(友達、同僚、恋人など)によって行われている。そんな中、性的同意とは何か?についてリスナーの手紙を通して3つのエピソードに分けてSugarsとアクティビストのJaclyn Friedmanが話す回。どれも学術的なことや概念だけでなく、実際に生身の人間に起こった(起こっている)ことを通しての会話だ。

 


この3つのエピソードのなにがEye-openingだったかって、"レイプかConsent(同意)か"の二項で考えようとしない、という前提だ。題名も “Into the Gray”, “Stuck in the Gray”、”Working in the Gray” で、白か黒ではなく"グレーである"ことについて話している。もちろん、白黒はっきりしている時もあるけど、"グレー"について話していることをあまり聞いたことがなかったのでEye-openingだった。

 

 

ここからはSugarsとJaclynの言葉を、短いコンテキストと共に書いていこうと思う。彼らの言葉は : のあとに続く部分だ。正確に誰が言ったかどうかは大体覚えてるけどメモし忘れてて確実じゃないから省略💧

 


Persuasion (説得) について。説得されてした同意は、同意なのか?

: We have to be aware of the power relation between you and the person you are trying to persuade. 説得されて、"No"と片方が言えるような関係性にいるのか?ということが大切。

 

同意を求めることによってmoodをなくさないか?について

: that’s why we need to do sex Ed from the younger age. we need to make sure that this is not a first time that her boyfriend is hearing this idea. ※ リスナーがherで彼女は彼女のボーイフレンドについて話していたから)

 

職場でのナンパについて。バーでのナンパとなにが違うかというと、それが逃げることのできない、自分の生活にダイレクトに繋がっている"職場"であるということ。(そこに上司-部下などのパワー関係があればなおさらである)。

: It’s not “unwanted”  attention it’s non-consensual. You can’t be anywhere other than office. You are gonna be there and he’s gonna be there. You have no choice. That’s non-consensual.

 

ただ「同意は大切」というだけではなくその人たちの関係性、時と場合に分解して考えることがとにかく大切。その複雑性を無視しないということ。

 

 

③The price of our dreams の回

 


したいことがあるけど、こことは違う場所にいたいけど、様々な理由でそれに簡単にチャレンジできるような状況ではないとき…

もちろん"Your life is yours"ではあるけど、自分が選んでいない部分で自分の人生が決まっている部分も沢山ある(でも重要なのは、全部じゃないということ)…

 


この回のレターは5人の子供を持つ29歳の母から。これから大学に行きたいけど、自分が大学に行くことでsacrificeするものもたくさんある、と話す。このsacrificeの内容がまた複雑だ。"Go follow your dreams!" と簡単に言えるものではない。だからといって、"Give up your dream"だけがオプションなのではない。

 


そこで実用的なアイディア(Student loanにApply するなど)を提示しながらも、いたくない場所にいるとき(でもすぐにはその状況)を変えることができないときについて、Sugarsは話す。

 


: (いたくない場所にいたとしても)Paying attention to the world around you and letting your artistic subconscious transmuted into these amazing short stories .

 

: Everybody should be artistic. You don’t have to be paid to be an artist. Artistic move is to say “here I am, I’m in this world.”

 

: It’s the quality of “attention” that’s paid to the life (that’s make the life precious and makes the quality for life.)

 

なんか途中からメモ化してきた…長くなってきたのでDear Sugars Radio… pt.2へ